第36章 ヤキモチと癒やし※
「聖知…」
「ちょ…待ッ…どうしたんでッ…ッんんッ…ふッ…」
笠松先輩が両肩を掴み顔が近づいてくると反論する前にキスをされる。いつもの優しいキスではなく、噛み付くような荒々しいキスで口内に舌を割り込ませ深くキスをされたまま舌を絡まさられる。
いつもと全然違う様子に怖くなり必死にキスから逃れようと抵抗するも肩を強い力でベッドに押さえつけられてビクともしない。
笠松先輩はやめてくれず自然と涙が溢れて頬を伝い泣き出してしまい、しばらく笠松先輩はキスを続けていたが私の嗚咽の泣き声に気づいたのか慌てるようにやっと唇を離してくれた。
「Σッ…ッ…わッ…悪い…ッ…どうかしてた…ッ…」
「ッ……ッ……私…帰りますッ……」
「待てよッ…ッ……無理矢理…して悪かった……少し…話さねえか…?」
「………はい…」
笠松先輩は慌てたように泣いている私を抱き起こして謝り、肩に手を置かれると再び無理にキスされるんじゃないかと思いさっきのキスを思い出して怖くなり相手から離れようとすると腕を強く掴まれる。
強く掴まれるとビクッと反応してそれが相手にも伝わったのか再び謝ってくれた。笠松先輩は落ち込んでるような辛そうな表情を浮かべていて、何かさっきの行動に理由があるのかと思い…そのままベットの上に座った。