第36章 ヤキモチと癒やし※
笠松先輩は急ぐように図書館から離れてそれを森山先輩が追いかけていた。
何か言いたそうな顔はしていたけれど、夜話すということで話は落ち着いたけどなんだかイライラしてるようで不機嫌な表情を浮かべていた。
授業が終わり部活の時間になると、笠松先輩はいつもより練習に集中していてなんだかいつもの雰囲気と違い何か嫌なことをぶつけるようにバスケをしているように見えた。
ーー部活の帰り道ーー
「笠松先輩…今日…どうしたんですか…?」
「……何がだよ……」
帰り道、笠松先輩は一言も話さずにいて私が話しかけるといつもより声色に緊張が走っている感じがする。
「練習…いつもより…なんかハードだと思って……」
「……なんでだと思う…」
「……インターハイが近いからですか…?」
「………ちげーよ……」
「………?」
明らかにいつもと違う様子に心配になりいつの間にか笠松先輩の家に到着し家へ入ると手を強く引っ張られる。
「…え……笠松先輩…?」
てっきりご飯を食べると思い台所ではなく2Fへと引っ張るように連れられる。
私の手を強く引き自分の部屋へと入るとベッドまで連れられいきなり押し倒される。