第36章 ヤキモチと癒やし※
「ねえ…聖知ちゃん…俺の話聞いてる?」
「……そこは座る場所じゃないので、どいてもらえませんか…」
「んーじゃあ付き合ってくれたらどいてあげる♡」
放っておいて受付で返却本を受け取ると受付の机に足を組んで座りだし、今だしつこい相手に「早く昼休み終わらないかな」っと思っていると小林先輩の手が私の手に触れようとした時…
「おい…降りろッ…さっきからベタベタ触ってんじゃねえよッ…!」
笠松先輩が現れて小林先輩の手を掴み無理矢理受付から退かして離れさせた。
「笠松…先輩…?」
「なんだよ…笠松…邪魔するなよ…」
「聖知は断ってるだろッ…しつけーんだよッ!」
「あの……笠松先輩……ここ…図書館…」
図書館に笠松先輩がなぜいるかわからないまま驚いていると館内に響くような声で小林先輩を怒鳴っていると巡回していた先生と学年主任の先生が近づいて「笠松、小林外に来なさい」と連行されてしまった。
「……やっぱりこうなったか…」
「森山先輩まで……図書館で会うのは初めてですね。」
「あぁ……実は……」
私は、森山先輩から小林先輩と笠松先輩の教室での話のやりとりを聞き、図書館で大声出せばつまみ出されるのを知ってて行動しようとしてくれたことなど話を聞いた。
私が困ってのを見て笠松先輩は怒られるのを承知で助けてくれたのだと思い外で怒られている笠松先輩に後でお礼を伝えようと思っていると森山先輩がニコニコと笑っている。
「な…なんですか…?」
「いやぁ…聖知ちゃん可愛いなと思って…今なら笠松もいないし、今度デートしようよ。」
「……森山先輩って……よくわからない人ですね……」
「え…俺に興味出てきた…?」
「いえ…違います。」
笠松先輩のことを教えてくれて応援してくれているのかなと思ったりすることもあれば部活や今も休憩中にデートに誘ったり口説いたりすることもありよくわからないでいると興味が出てきたと勘違いされきっぱり違いますと笑顔で答える。