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【黒バス】何度でも貴方に恋をする R18

第36章 ヤキモチと癒やし※



見知らぬ男子学生を放っておいて、返却された本を片付けていると再びその人は私の通行を邪魔するように立っていた。


「…ごめんね…?…よく聞こえなかったんだけど……俺のこと…知ってるよね?…聖知ちゃん…俺が…彼女にしてあげるって言ってるんだよ…?」


相手の男子学生は髪を掻き上げ、知っているかと聞かれて相手をもう一度見たがまったくの初対面。外見からは恐らく2年か3年生だと思うけど……
一度断ったのに話聞いてなかったのか、聞こえていなかったかと思いもう一度伝えた。




「あの…初対面だと思いますし……さっきもお伝えしましたけど…付き合っている人がいるので結構です。」


違う通路から返却した本を直しに行き最後の本を直そうとした時、すかさず本を奪われる。



「え……」


「……そっか…俺のこと知らない女の子に初めて会ったよ…俺…3年の小林賢治。サッカー部の主将で、笠松と同じクラスメイトなんだよ。」


「………あの……本返して下さい。」


「聖知ちゃん…笠松と付き合ってるんだろ?…笠松さっき言ってたよ…?…昼休み一緒じゃなくても寂しくないって……。そんな冷たい奴ほっといて…俺と……ッ…え…⁉︎」


いきなり本を取られてしつこい相手にムスッとしてふと図書館のカウンターに視線をやると本の返却に来た人が来て話に入る隙間がなくペラペラと喋っている相手を放っておいて受付へと行き本を返しに来た人の対応をする。

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