第36章 ヤキモチと癒やし※
ーー小林視点ーー
笠松や森山を放置して俺は図書館へ向かった。
「あれって…小林くん⁉︎…かっこいい…///」
「小林くん!応援してます!頑張ってねぇ!」
「かっこいい……イケメンだよね…///」
図書館へ行く道中俺を見て女たちは俺に賞賛の声をあげ、軽く手を振るだけで黄色い声援へと変わる。
この学校で俺を知らない女はいない。誰もが俺の彼女のポジションを狙ってるのは見え見え……
今回のターゲットは水瀬聖知。
笠松と付き合ってるのは知っている。人の女に手を出すのが略奪した時1番快感に感じる。まあ…どれぐらいもつかは彼女次第かな…
図書館へ入ると早速見つけた。
「ねえ……君…1年生の水瀬聖知ちゃんでしょ…?」
「……?……そうですけど……」
俺が声をかけるとちょうど本を片付けていてきょとんとした表情で俺を見ている。
急に俺が現れたから嬉しくて言葉も出ないみたいだな……
これだから女はチョロい…
「俺のこと知ってるよね…?…本当は、俺からこういうこと言うのすごくレアなんだけど……俺の女になってよ…退屈はさせないよ?」
本棚に手をつき迫るように近づくと徐に彼女の顔の表情から身体まで舐めるように見つめると笑顔で微笑みかける。
へえ……結構イイカラダしてんな…胸も大きいし…
可愛いし……楽しめそうだ……
なんなら…今日…お持ち帰りするか……
この後…下心見え見えな考えを持っている俺に、「フラれる」ということを味わうことになるとは夢にも思わなかった。
「…あの……どなたですか……?
私、付き合っている人がいるので結構です。」
ーー小林視点終了ーー