第35章 別れと不穏
「はい、そういえば…今日お父さんは……?」
「ありがと、今日、ホテルの方でチームでミーティングがあるって合流してたわね…日本での試合前だからこれから忙しくなるみたい。試合終わったらまた、聖知に会いに来るって言ってたわよ。」
コーヒを入れて、お母さんに渡すと、お父さんの話を聞くと、日本での試合のためしばらく忙しくなる話を聞く。
「そっか…」
「ねえ…そんなことより……聖知は笠松君のどこが好きなの…?」
「ッ…!…な…なんで…///…お父さんの話からいきなり…笠松先輩の話になるのッ///…!」
いきなり笠松先輩の話になりどこが好きか聞かれると恥ずかしくなり視線を逸らす。普通親がそういうの聞くものなのかと思いだんまりを続ける。
「いいじゃない…教えてよ……すごく真面目そうだけど…優しそうで男らしい子よね…」
「ッ…な…内緒ッ…///」
「意地悪……じゃあ……キスはもうしたの?」
「Σッゲホッ…ケホッ…!ッ…な…何言ってんのッ…!へ…変なこと…聞かないでよッ!」
私が話さないでいると今度はキスしたか聞かれると飲んでたコーヒが気管に入り咳き込んでしまう。
「ふーん……キスしたことあるんだ…」
「ッ……お…お父さんには言わないでね…」
「わかってるわよ……だって…今日…笠松君のことやっと認めたと思ってたら「手を繋ぐ」だけしか許さないって言ったのよ…?…キスしたなんて言ったらどうなるか……」
お母さんは私の反応を見て見透かしたように柔らかく微笑んでいてお父さんにバレるとまた笠松先輩に接触しかねないと思い母が黙ってくれることに安堵する。
というか……手を繋ぐだけって……そりゃ…最初はキスも恥ずかしかったけど…今では……///
お母さんにも……笠松先輩の家に泊まったことは…絶対内緒にしないと…///
手を繋ぐどころか…身体を重ねあったこともあると知られると再び交際を反対しかねないと思い苦笑いを浮かべる。