第34章 信頼の大きさ
「…………っていう……感じです……//」
「…………」
私は話終わると恥ずかしくて…顔を直接見ることができずそっぽを向く。
笠松先輩はずっと黙っていて、私自身も自分の気持ちを改めて話すと顔が熱くなるのを感じた。
そう思っていると笠松先輩に後ろからギュッと優しく抱きしめられる。
「聖知……ッ…//…すげえ…嬉しいッ…///……ありがとな…ッ///」
「ッ…私の…方こそ…いつも支えてくれて……ありがとうございます…//////」
笠松先輩に向き直り、顔を赤らめて改めて伝えると再び優しく抱きしめられる。私もこれからも笠松先輩の側に居られると思い安堵してギュッとしがみついて甘えていた。
「じゃぁ…また明日な……ちゃんと瑛一さんと、仲直りしろよ…?」
「……わ…わかりました…気をつけて帰ってくださいね……」
その後、マンションで笠松先輩と話をして、笠松先輩がそろそろ帰るため外まで送り迎えして姿見えなくなるまで手を振る。
「聖知……笠松君とゆっくり話はできた…?」
「ッ…お母さん…み…見てたの…?」
「2人共…初々しくて…なんだか若い頃思い出すわ……それはそうと…聖知…今日久しぶりに3人で晩御飯食べに行かない?」
「……いいよ…お父さんも一緒?…なんでここにいないの?」
「聖知とまだ仲直りできてないから…恥ずかしがってんのよ。多分もう少ししたら来るから…部屋で待ってましょ?」
部屋に戻ろうとしたらお母さんがひょっこり現れて笠松先輩とのやりとりを見られていた。晩御飯の話になるとお父さんも一緒だと聞いて笠松先輩の「仲直りしろよ」と言う言葉を思い出してゆっくりうなづいてお母さんと2人で部屋に待つ事にした。