第34章 信頼の大きさ
「…あ゛…いま…なんつった…」
「ッ…瑛一さんから見たら俺はガキなのかもしれねえ…でもッ…聖知に対する気持ちは遊び半分とか…半端な気持ちじゃないッ…彼女の気持ちに寄り添っていきたいって思ってますッ……」
「だからガキだって言ってんだ……気持ちに寄り添う…?……何も知らねえくせに…大口を叩くな…お前が聖知の何を知っている…たかだか1ヶ月だろ…いい加減諦めろ。」
咄嗟のこととはいえ、タメ口を聞いてしまいギロッと睨みつけられると言葉に詰まりそうになる。
それでも、ここで黙るようなら何も変えられないと思い自分の気持ちを話すと瑛一さんは振り返り冷たく突き放すように諦めろと言われる。
瑛一さんが再び歩いて公園を出て行こうとすると意を決して話始めた。
「聖知から……アメリカでの…生活の話を…全て聞きました。ずっと隔離され続けていたこと……ずっと1人で耐えてきていたこと……今の生活の中でもずっと辛い思いをしていることも……だから…俺は…聖知に1人で耐えることじゃなくて…今の問題にきちんと向き合って…一緒に支えていきたいって思って…ます」
「ッ…!…聖知が……嘘だろ……どこでその話を聞いた…」
「瑛一さん……もう…いいかげんやめなさいよ……」
俺がアメリカでの話をすると初めて瑛一さんが驚いた表情でを浮かべるもすぐに納得しないように俺を睨みつけ真意を探ろうとして俺に近づいた。
説明しようとすると、どこからかめちゃくちゃ綺麗な女の人が現れてどことなく聖知に似た風貌で瑛一さんに近づいて呆れたように話しかけて近づいていた。