第31章 お泊まり※
抱き上げると聖知は今は恥ずかしいからしたくないと言われ……心が揺らいだが……
「夜まで待ってほしい」と赤らめている顔を見て押し倒したくなる気持ちを押し殺して抱きしめた。
「泊まっていけ」と言うと…急に帰りたいと言うのを聞いて…
やっぱり嫌なんじゃないかと不安になったが…すぐに杞憂に変わる。
「お風呂に入るから」と聞くと…
バスタオル姿の聖知を思い出して顔が熱くなり大人しく家で待つことにした。
聖知をマンションまで送ると俺は薬局にあるものを買いに行く。
正直…買ったことねえから…
どれがいいかなんてわかんねえ……
衛生商品の売り場に行くと避妊具の商品がズラリと並んでいてどれを選んでいいか分からなくていくつか商品を手に取りながら考える。
「今、手に持ってるやつなら薄型で使いやすいじゃないか…?」
「そうか……Σッ…森山ッ…⁉︎ッ…お前ッ…なんでッ…」
「いや…薬局に買い物に来たら…笠松見かけて……それ買うってことは……」
「べ…べ…別に見てただけだろッ…勘違いしてんじゃねえッ…!」
「……聖知ちゃんと…もうそこまで進んでるのか……奥手だと思っていたが…笠松もやるな……」
「ッ…ばッ…馬鹿ッ!まだシてねえよッ…!変に勘ぐるんじゃねえ!!」
「おい…!…笠松…ここ…店内だぞッ…大声で何言ってんだ…」
よりにもよって1番見られたくない奴に避妊具を持っているのを見られた。
ついカッとなってしまい店内であることを忘れて大声を出してしまうと店員や他の客にジロジロと見られる。
「ッ…//////…帰るッ…!」
俺は、森山を置いて家に向かって帰る途中の違う薬局で再び衛生商品の売り場にいき避妊具を1ケース買い自宅に帰った。
待っている間、部屋の掃除をしたりしていると19時頃聖知からLINEが来てを迎えに家を出て行った。
ーー笠松視点終了ーー