第29章 喧嘩
「…私が……笠松先輩に…話してれば良かったんですよね……ごめんなさい……私…正直……もう嫌われてるって…思ってました……次話したら……別れるって……言われたら……どうしようって思ッ…」
「…嫌うわけないだろッ……そこまで悩ませてたんだな……悪い……聖知……好きだ……俺は…別れるつもりなんてねえし…もう離す気もねえよ……」
私は笠松先輩に嫌われてると思っていたと泣きながら話すと笠松先輩は私を強く抱きしめて好きと言ってくれ真剣な表情で涙を手で拭ってくれた。
「ッ……本当にッ…嫌ってないですかッ……私ッ…」
「当たり前だろッ…俺は、別れるって言っても別れねえよ……だから…もう泣くなよ…ずっとほったらかしにして悪かった…」
笠松先輩に再び優しく抱きしめられ、なかなか泣き止まない私の頭を撫でながら背中をさすってくれた。
「聖知…キス…してもいいか…?」
私が泣き止むと笠松先輩は私の両肩を掴み照れくさそうな表情で見つめる。
「………嫌です…」
「…ッ…そうか…ッ…!」
「ッ……あの時の…私の話…聞いてくれるなら……何されても…いいです…//」
「Σッ…な…何されてもって…意味わかって言ってんのか…///…」
「…話…もう…聞きたくないですか…?」
「ッ…聞きたいに決まってるだろッ……こんどはちゃんと聞く……さっきの約束…忘れんなよ…」
私は笠松先輩のキスを断ると落ち込んでる笠松先輩に自分から抱きついて寄り添って服を握りしめる。笠松先輩も私を抱きしめ、しばらくお互いを抱きしめ合い久しぶりに笠松先輩の温もりに安堵した。