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【黒バス】何度でも貴方に恋をする R18

第29章 喧嘩




後ろを振り向いたら……笠松先輩が息を切らせながら腕を掴んでいて私を見つめていた。



「この馬鹿ッ…こんな夜遅い時間まで何やってんだよッ…危ねえだろうがッ…!」


「ッ………」


「ッ……!……わ…悪いッ…言いすぎた……ッ…」


「ッ…今から…帰ろうと…思ってた所です……それじゃあ……」
 

久しぶりに話をすると思ったらいきなり怒鳴られて久しぶりに話ができたのも合わせて自然と涙が溢れてその場で泣いてしまった。


私が泣いてるのを見て直ぐに笠松先輩は謝って私に触れようとした手を拒否して払いのけてしまった。


笠松先輩に背を向けて片手で涙を拭いそれでも涙は止まらなくて公園を出ようとすると腕を強く引かれて笠松先輩に抱きしめられその拍子に鞄が落ちる。


「…怒鳴って…悪かった……話がしたくて…聖知のマンションに行っても…いないからずっと探してた…ッ……泣くなよ……す…少し…話…しないか……」


笠松先輩は抱きしめながらもう一度謝り、私を真剣な表情で見て、まだ私が泣いているのを見て困った表情を浮かべ前に一緒に座ったベンチへと座る。



「………」


「………」


ベンチに座ってお互いの間に沈黙が流れる。
それを破ったのは笠松先輩からだった。


「この間は……悪かった……言いすぎた…。本当は…あんなこと言うつもりなかった…言い訳にしかならねえけどよ……でも…俺は……聖知が…何かに…悩んでるって思ってたら…力になりてえって思っている……。俺に話すのは……嫌…だったか…?」


「………この間は……ごめんなさい……せっかく…時間作って話を聞こうとしてくれていたのに……私……信用してないわけじゃないです……信用してます……どんな事でも相談したいって……思ってます……でも……今回は……私に…話す勇気が…出なくて……」


「……悪かった……俺がちゃんと話聞くべきだった……正直…聖知と話が出来なくて…何も手に付かなかった……俺のこと……怒ってないか…?」


お互いに少しずつ話をして謝り冷静に話をする事ができた。
笠松先輩はそっと私の手を握りしめて不安そうに聞く。

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