第29章 喧嘩
笠松先輩と話しなくて1週間たった……
部活で顔を会う時も目線があうこともなく…完全に嫌われたことがわかった…私がちゃんと…もっと…話す勇気があれば良かったのだろうか……
幸い今はテスト期間で明日までは部活は休み……
笠松先輩と話をしないといけないとわかってはいても…面と向かって別れると言われたら……それが怖くて話せずここまできてしまった……
私は学校が終わっても帰る気になれなくて、閉館時間の17時まで図書館にいて本を読もうと思ったけど笠松先輩のことを考えると集中できなくて机にうなだれる。
今でも…笠松先輩の「好きにしろ…」と言った時の笠松先輩の怒った顔が忘れられない……自然と涙が溢れてきて声を押し殺しながら泣いた。
もう……終わりなのかな……
嫌われたまま…この状態が続いて……
私から……別れるって話しした方がまだ…気持ち的には楽になれるのかな…そんなこと……絶対に言いたくないけどッ…
図書館が閉館時間になると…マンションに帰ろうと思ったが帰る気になれずに笠松先輩が私を連れてきてくれた公園へと入っていく。
夕方であまり人もいなくてブランコに座りこれからどうしたらいいのか時間の感覚も忘れて考えていた。
考えても答えなんて出るわけもなく…気がついたら時間が夜20時を回っていてそろそろ帰ろうかと立ち上がり鞄を手に持ち公園を出ようとすると後ろから誰かに腕を掴まれる。