第28章 練習試合
「そういえば、今日、練習試合ですよね…」
「あぁ…でも…聞いたことない新設校だし…どうだろうな…」
「簡単にはいかないと思いますよ…テツ君がいますから…」
「…て…テツ君…?」
「黒子テツヤ君、元帝光中のメンバーです。」
「黄瀬並みに強い選手なのか…?」
「いえ…パス回しに特化した選手で…試合してみたらわかると思います。」
「それって…強いのか……ていうか…」
「…どう…ッ…///」
「あんま…俺の前で…他の男の話…すんじゃねえよ…///」
今日の練習試合の話をすると笠松先輩は不服そうに不機嫌な表情を浮かべて私の腕を引き寄せて言うと顔が近くなり自然と顔が赤くなる。
「ただの友達ですよ…?…あの…ち…近いです…///」
「ッ……友達でも男だろ… 「笠松…ヤキモチはいかんぞ…」」
「え…」
「Σッ…なんでお前がいるんだよッ…///!」
「いやぁ…昼寝してたら声が聞こえてきて…笠松…そこはもっとオブラートに優しくしないと嫌われるぞ?あと…嫉妬も良くない。」
「Σッ///うるせえッ!誰が嫉妬だッ…いつもいつも聞き耳立ててんじゃねえッ!」
笠松先輩と顔がだんだん近くなると聞き慣れた声が聞こえてきた。
森山先輩が屋上の隅からやってきて笠松先輩にヤキモチやら嫉妬の話をしていて笠松先輩は顔を赤らめていて森山先輩をシバいていた。
森山先輩を追い出すと笠松先輩が疲れた顔をして屋上へ戻ってくる。