第27章 放課後デート
「変な…教師……?」
「あぁ……なんか…やたら俺の事見てくるし…なんか探られてる感じがして…正直…気にいらねえ臨時の教師だったな。」
「臨時の担任って珍しいですね…」
「あぁ…まぁ…今日一日だけだったけどな…水瀬の方は、今日はなんか変わったことあったか…?」
学校を出てから、笠松先輩から今日学校であった話を聞いた。
笠松先輩のクラスに1日限りの臨時の担任教師が来て、変わった教師だったとのこと。不機嫌そうな表情を浮かべて笠松先輩は話をして、私のクラスの話になった。
「クラスでは何もなかったんですけど……
今日昼休みに…涼太に話したことで…
私のこと…避けてる感じがして…
仕方ないことだって…わかってるし…
私と距離を開けるのも当然なことだと思います。
言ったことに後悔もしてないんですけど…
私のせいで…
チームに影響とか出ないか心配で……」
「たくッ…あいつは……
水瀬は何も悪くねえんだから気にすんな。
黄瀬のことは俺に任せろ…
腑抜けた練習するようなら…シバく!
まぁ……あいつの気持ちは…
……わからなくはねえよ……
俺だって……」
「…俺だって…???」
「ッ…な…なんでもねえよッ…//」
クラスでは何もなかったけど、昼休みでの涼太の話をすると笠松先輩はため息をつき「何やってんだ…あいつは…」と呟き私を安心させるように「気にするな」と言いながら繋いでいた手を離して私の頭に手を置き撫でる。
「俺だって…」と会話が止まり立ち止まって聞き直すと笠松先輩は私をじっと見て少し顔を赤くして顔をそらし再び手を繋いで歩いて行く。