第5章 図書館
「退いてください。貴方みたいな人と話すことはありません。」
「フハッ…強気だなぁ…褒め言葉として受け取っとくぜ?」
花宮はそういうと私の顎に手を滑らせ自分のほうに向かせる。
「離して…⁉︎」
「バーカ…離すわけねえ「やめろ。」」
花宮にキスされそうなぐらい顔が近くなり最後の抵抗に目を固く閉じると聞いたことのある声が聞こえた。
「嫌がってんだろ。早く離せ。」
「か…笠松さん…?」
キスされそうなぐらい花宮が私に近づくと笠松さんは花宮の片手を掴み止めに入って助けてくれた。
「ハッ…とんだ邪魔が入ったみたいだな…海常の笠松か…
覚えておくぜ。…また遊んでやるよ…聖知チャン」
花宮は本を私に投げると冷たい笑みを浮かべてその場を去っていった。