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【黒バス】何度でも貴方に恋をする R18

第24章 桐生 怜




「はい。如月家を出て、学勉の成績が少しでも下がる場合は如月家に戻る約束を交わしております。
紅羽様も今までの調査報告でご存知だと思いますが…日本に戻ってからのお嬢様の成績は下がってはおりません。
ですので…この屋敷に住むメリットよりお1人で住んでいただく方がいいのです。」


「そう………確かに成績は下がっていない…。
 私は、成績よりも聖知に害虫がつかないか心配しているのよ。あの男のような…」


「嗚呼…瑛一様のことですか…
 そうですね…現在、お嬢様からは接近禁止命令を受けていまして、正直害虫がお嬢様の周りにいるかどうかわかりかねますね。」


「あの子より私の命令を優先しなさい。聖知の周囲にそういう輩がいないか調べ明日中に報告しなさい。」


「かしこまりました。すぐに。」
 
桐生が学勉の成績の事を話すと紅羽はイラついていた気持ちが少しおさまるも聖知の父親のような男が周囲にいないかイライラした表情を浮かべる。


執事である桐生は紅羽から命令を受けると電話越しに軽くお辞儀をすると紅羽から電話が切電される。






ーー桐生視点ーー

「はぁ……やれ…やれ…めんどくさいですね…」
私は深いため息をつき懐中時計で時間を確認し受話器を置くと薄手のコートを着て屋敷の外へと出る。







「確か、あのマンションでしたね……」


お嬢様の住んでいるマンションが見える見知らぬ一般家庭の家の屋根の上からマンションを見下ろした。


「さて……どうしましょうか…お嬢様に会いに行ったら怒られそうですし…明日…お嬢様の学校に行って調査しましょうか……ん…?」


マンションを見ながら考えているとお嬢様の借りている部屋から出ていく男が1人。部屋から出て帰っていく様子を見て自然とクスッと笑みが浮かべる。


「おや…おや…こんな時間に…レディの部屋から出てくるとは……
 詳しく調べる必要がありそうですね……」


懐中時計を開くと19時を過ぎていて出て行った男を目で追い楽しそうに微笑むとその場を後にして気づかれないように後を追いかけていく。


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