第23章 挑発と過去
自分でもあんなにキスするのを我慢してたのに…
なぜキスしたかわからねえ…
水瀬はキスされたことに驚いているのか涙が止まっていてゆっくり唇を離すと俺は優しく抱きしめた…
「辛い時や苦しい時だけじゃねえよ…
いつでも側にいるから…泣くな…
俺が守るって約束しただろ…
あいつの好きにはさせねえ…
俺を信じろ……」
ギュッと抱きしめると水瀬は小さく返事をして俺の服にしがみついて俺に寄り添って来たのを見て優しく頭を撫でて背中を摩ったりした。
水瀬はいつも1人で頑張ろうとしていることがよくある…
ギリギリになっても…いや…限界が来ても…
1人で頑張ろうとする…
もう…1人で重荷を負う必要なんかねえ……
俺が…これから…支える…
絶対に守ってやる…