第23章 挑発と過去
「あの…落ち着きました…?」
「ッ…き…聞くんじゃねえッ…//」
「笠松先輩…戻ってきたってことは何か忘れ物でもしました?」
「ッ…ちげえよッ……」
「…???……じゃあ…どうして…ッ…///」
鼻血騒動が落ち着くと笠松先輩に鼻血の話をすると恥ずかしそうに顔をそらしていた。てっきり忘れ物でもしたのかと思っていたら笠松先輩にいきなり抱きしめられる。
「え…あの…///…笠松先輩…?」
「……マジで…焦った…水瀬に連絡がつかなくて…」
「…どういうこと…ですか…?」
「帰り道に……花宮に…会った…」
「ッ…!!」
「ッ……あいつに会って……
2年前の全中の話…聞いた…
あいつの話を聞いて…
水瀬の事が心配になって戻って来たんだ。」
「………そう……ですか…
知っちゃったん…ですね…
私…そのことだけは……笠松先輩には……
知られたくなかったです………」
笠松先輩はそっと私を離すと私は顔を俯かせて自然と涙が溢れてくる。
花宮と聞くと身体が強張り名前を聞くだけで身体が震える。
全中の事件のことは今でも忘れられない……
……好きな人に……
身体を弄ばれたことだけは…
知られたくなかった…