第22章 初デート (告白と波紋)
「ばッ…馬鹿ッ…///意味わかってッ…言ってんのかッ…」
「え…?…その…あまり他の人には聞かれたくないので……
……ダメでした…?」
「だ…だからッ…///ッ…どうなっても…知らねえからな…///」
笠松先輩は顔を真っ赤ににして手を引いて歩いていく。
内容が内容なだけに私は他の人には聞かれたくないと思い私の部屋で話すことを提案したら笠松先輩は手を引っ張るようにマンションへと向かう。
「適当に座っててくださいね?」
「……///」
自分の部屋に着くと笠松先輩は終始黙ったまま部屋へと入る。
私は、コーヒーを入れる準備をしてマグカップを取り出したりしてコーヒーを持っていくと笠松先輩は何かを見ていた。
「何見てるんですか?」
「Σッ…な…何も…見てねえよッ…!//////」
声をかけると笠松先輩は驚いたように顔を赤らめてテーブルの近くに座った。
「笠松先輩……今から話しますけど……聞いてて良い話ではないので…」
「……構わねえよ…」
コーヒーを飲みいざ話すとなると重々しい雰囲気が流れる。
「まず、髪留めを壊されたのは……花宮に……その…首を絞められて…
建物に…突き飛ばされて…その時に頭打った拍子に…
壊れたんじゃないかと思います。」
「ッ!!……どういうことだ…ッ…それは……」
髪留めが壊れた話をすると笠松先輩は青筋立てて怒っていてキレそうな表情を浮かべていた。
「……私が…笠松先輩と……はぐれた時…
花宮の仲間の1人に……捕まった時に………
その……花宮に……キ…ス…されそうになって……
つい、花宮の足を蹴ったら…いい具合に急所に
当たったみたいで…多分…
そのことが気に食わなかったんだと思います… 」
私は、今日あったことを思い出すように話して、話しながら今でも自分の身に起きた光景が鮮明に思い出され、自分ではもう平気だと思っていた事でも話すことで思い出して身体を震わせた。