第22章 初デート (告白と波紋)
ーー笠松視点ーー
止まらなかった……
俺は自分でも想いを伝えるのはまだ先だと思っていた。
今言っても混乱させる……
むしろこんなこと言う資格ねえんじゃねーか…とさえ思っちまう…
もし…水瀬が黄瀬や他の奴を…好きだったら……
色んな感情が入り混じる中…意を決して話始めると…
驚くほど冷静に話している自分がいた。
話終わっても…案の定、水瀬は何も言わない……
やっぱり…言うべきじゃなかった…
てか…いきなり…付き合ってもねえのに…
俺……触りすぎじゃねーか……
俺は、お互い何も言わないまま沈黙が続き、そっと水瀬を離して泣かせてしまったんじゃないかと思い水瀬の表情を見ると、俺以上にりんごみてえに顔を真っ赤にしている水瀬がいて驚いた。
「ッ…な…なんで…そんなに顔真っ赤なんだよ…///」
「ッ…//////」
「そんな顔してたらッ……ッ…き…期待しちまうだろッ…///」
そんな顔してたら…ッ…
こっちまで恥ずかしくなるだろッ…///
少しは…意識している…ッてことか……?
それか…水瀬も…俺の事……
お互いに顔を赤らめていて再び沈黙になり予想外の水瀬の反応に色んな気持ちが交差し頭の中で考え込んでいると水瀬が先に沈黙を破るように話だした。