第22章 初デート (告白と波紋)
「…そこまで聞けたら…十分だ……考えなくても答えは決まってるだろ…これ以上…待てねえよ…」
「ッ…///」
「…もう一回言う……水瀬…俺と…付き合って…くれ…///」
「ッ……///……はッ…いッ…///」
優しく抱きしめられたまま笠松先輩は耳元で囁くように話をした。
笠松先輩は抱きしめた手を離して、真剣な表情で向き直り再び告白されると目を逸らす事もできず再び顔が熱くなるのを感じて返事をするのでいっぱいいっぱいだった。
「ッ……りんごみてぇに真っ赤じゃねえか…///」
「ッ…//////」
「とりあえず…もうすぐ暗くなるし…行くぞ…///」
「ッ…えッ…///」
恋愛初心どころかドキドキし過ぎて笠松先輩と話すだけでも胸が高鳴ってしまい、何て返したらいいか分からないまま笠松先輩が手を差し出してきた。
「…手を…ッ…繋ぐんですか…///」
「ッ…付き合う前から結構繋いでただろッ…///」
「ぁ…あれはッ…ッ…まだ…自覚…してなくてッ…///
人前でッ…その…ッ…恥ずかしいッ…です…///」
「ッ…//////…い…いいからッ…いくぞッ…」
今まで平気で出来てたことが、何をするにもドキドキしてしまい、なかなか手を出さない私に笠松先輩も顔を赤くしていて私の手を握ると歩き出した。