第22章 初デート (告白と波紋)
「水瀬……今から…俺の話…そのまま…聞いてくれ…」
しばらく沈黙の後笠松先輩が抱きしめたままさらにギュッと抱きしめて静かに話し出した。
「…今回は完全な俺の不注意が招いた事だ。危険な目に合わせて悪かった…。
俺は…どこか浮かれてたのかもしれねえ…
水瀬と初めて休日出かけることになって…すげえ…嬉しかった……
だから…その隙をつかれて…守ることが出来なかった……。
だから…俺は…こんなこと言う資格なんてないかも知れねえ…
今言っても混乱させちまうかもしれねえが………ッ」
「ッ……好きだッ……
水瀬が中学だった時からッ…
ずっと…好きだった…」
「ッ…//////!」
「こんな怖い思いは2度とさせねえ…
1人の先輩としてじゃねえ…1人の男として必ず守る……
俺と……付き合って……くれねえか……?」
途中で口を挟みたくなっても黙って聞いていると笠松先輩からの告白に驚いて顔が熱くなるのを感じる。
笠松先輩が好きだと自覚してから突然の告白に私の頭の中はぐちゃぐちゃで…
何て返事したらいいかわからず…そのまま黙り込んでしまった…
おそらく、私の顔は今真っ赤で、何も言わない私を心配したのか笠松先輩はゆっくり手を離した。