第21章 初デート 後編※
…………身を潜めてからどれくらい時間がたったか…
特に何も起きず時計を見ると10分経過していた…
やっぱり罠だったかと動こうとすると複数人の足音と声が聞こえてきた。
「なぁ…花宮、どこ行くんだよ」
「どこでもいいからさ…早くしないと…我慢できない…しさ…」
「ッ…!」
「いちいちウルセェな……おい……誰がいつ手だせって言った…勝手なことしてんじゃねーよ…」
「はいはい…わかったって……」
聞き覚えのある声を聞くと見つからないように様子を伺うと花宮と2人仲間と水瀬が仲間の1人に口を封じられてらいて拘束されているのが確認できた。
やはり……花宮ッ……
ッ……!
あの野郎ッ…許せねぇ…ッ!…が…今はッ……
仲間の1人が動けない水瀬の首筋に舌を這わせているのが見え…
今動けば無駄になると思い、怒りですぐに動き出したくなる身体を押さえて拳を握りしめ機会を伺っていた。