第21章 初デート 後編※
ーー聖知のマンション 回想シーンーー
中学卒業後、さつきちゃんと改めて私の家で女子会を開いていた。
ハンバーグを机に並べているとさつきちゃんはキラキラした瞳で期待するような眼差しで聞いた。
「ねえ…あの後どうなったの…?」
「あの後って…?」
「ほら…笠松さんと聖知ちゃんが駅まで行ったでしょ…あのまま良い感じになったのかなあって…」
「な…何言ってんの…だからそんなんじゃないってば…」
「そうかなぁ…私の勘では笠松さんはあの様子なら……」
「???」
笠松さんにはとても感謝している…
でも、好きとかそういうのよくわからない…
「好きってどんな気持ち…なのかな…」
「へ…?」
「私…好きになったこととかないし…よくわからない…。あ…さつきちゃんってテツ君のことすきなんでしょ?」
「Σッ//////!?ええッ!!そ…それはッ…そうだけどッ…///」
「テツ君のこと好きだってわかった時ってどんな感じなの?」
「Σッ///!わ…私のことはいいじゃないッ///」
さつきちゃんにテツ君の話をしたらすぐに顔を真っ赤にして照れていた。
その様子からさつきちゃんがテツ君のことを好きなんだとよくわかる。
「まぁ…///…人を好きになるのに理由なんてないよ…?気がついたら好きになってるの///こう…なんかドキドキするっていうか…」
「ふーん…」
「ふ…ふーんって……でも、聖知ちゃんにはきーちゃんもいるよね…」
「なんで涼太が出てくるの…?」
「え…聖知ちゃん…気づいてないの?」
(あんなに毎日アプローチしてるのに…)
「???」
さつきちゃんは顔を赤らめながら言うと私の反応に苦笑いしていた。
なんで涼太が出てくるのかわからなかったけどその日は主に笠松さんの話で盛り上がりさつきちゃんはすごく楽しそうだった。
ーー回想シーン 終了ーー