第21章 初デート 後編※
「ッ…!!」
「捕獲完了っと」
笠松先輩に連絡をしようとした瞬間突然後ろから口を手で塞がれて後ろから抱きしめられるように身体を引きずるように裏路地まで連れ込まれる。
「んんッ…!ッ…!」
「うわ…めっちゃ抵抗すんじゃん…でも…遠くで見るよりやっぱ近くで見る方が可愛い…」
「ッ…ッ…!?」
いきなり襲われて離れようと抵抗しても力が強く逃れられず、後ろから押さえている男に耳元で囁かれると首筋を舐め上げられ嫌悪感を感じキッと睨みつける。
横目で後ろいる男を見ても見覚えもなく、銀髪の髪が長いせいか表情まで確認できなくて、離してくれない相手に足を思いっきり踏もうとすると避けられる。
「うわ…危なッ…それに怖い目つき…やっぱ花宮が気にいるだけあって、昨日の女より楽しめそう…」
「んんッ…!ッ…んッ…!」
私は『花宮』と聞くと身体に危険信号が鳴り響くように早く逃げ出したい気持ちにかられ、より一層激しく抵抗を続けた。