第20章 初デート 前編
「だからッ……いつまでついてくんだよッ…!」
「さっきから言ってるだろ?俺のデートプランのデータに笠松、お前のデーターが必要なんだ。」
「意味わかんねえことばっかり言ってんじゃねえ!」
和食屋さんで食事を終えると公園に行くと森山先輩はずっと後ろからついてきていた。
笠松先輩もそれが分かっているようで「ちょっと待ってろ。」と言い公園で森山先輩と言い合っていた。
「あの…笠松先輩…私、森山先輩も一緒でもいいですよ?」
「ほら、聖知ちゃんも言ってるぞ?一緒にナンパをすれば俺の言ってることもわかってくるはずだ!」
「Σばッ…馬鹿ッ…!(水瀬に誤解を与えることいいやがってッ…)ナ…ナンパなんか1人でやれ!」
「…そうだな……十分聖知と笠松のやりとりは見たし…うん…実践が必要だな…よし…俺は自分の今の実力を試してみるぞ。だが…失敗したら笠松のせいだからな…!」
「なんで…そうなるんだよッ…!」
2人のやりとりを見て収集がつかず、苦笑いを浮かべて一緒で良いと伝えると森山先輩はどうしても笠松先輩をナンパに誘いたいようだった。
笠松先輩が…ナンパって…あんまり想像ができないなぁ…
笠松先輩に1人でやれと言われると森山先輩は考え込み1人でナンパに出かけて行った。
「森山先輩…パワフルですね…」
「はぁ……疲れた…戻ってこねえうちにどっか移動するか…」
森山先輩が公園から出ていき笠松先輩が深々とため息をつくと公園を出て遊歩道を歩いていく。