第19章 決着
ーー黄瀬視点ーー
「どうでも…いい…あんたらみたいなバカ女は……」
「……ッ…ひッ…!」
「俺にはあんたらみたいなファンなんか必要ねーよ…
…そのせいで…今まで…どれだけ…ッ…
……どう償いしてもらおうっすかね……」
俺が一歩一歩近づくと女共は完全に怯え切っていた。
聖知っちが受けた仕打ちはこんなものじゃない…
ふと古い倉庫に金属バットが立てかけられているのが見えそれを取ると女たちはさらに怯え出した。
「そうっすね……一人一人一発づつ殴ったら許してあげるっすよ……」
「い…嫌ッ…!何考えてッ…ッ…
りょ…涼太…もう…もうしないからッ…!」
「信じられないっすね…てかこれ…ここに用意してた時点で…また怪我させるつもりだったってことっすよね………」
「ひッ…ご…ごめんなさいッ…もう絶対しないッ…しないからッ!」
俺は冷めた表情で金属バットを取り女3人に近づくと女たちは泣いて怯えていた。
泣くぐらいならやるなっつーの…
「なら…2度と俺と聖知には近づくな。
次は俺もこんなもんじゃ済ませないっすよ…」
「ひッ…わ…わかったッ!それで…見逃して…もらえるのッ!?」
「見逃す…?
ハハッ…まさか……
俺はお前らを一生許さねえよ。」
こんな女どもに聖知っちが苦しめられていたかと思うと…
本当に腹立たしい…本当は…こんなもんじゃ足りないけど…
これ以上のことは聖知っちも望まない…
バカ女の1人がこれで許してもらったと勘違いしてた俺に媚を売るような顔が本当に不快で気分が悪い…
「許さねえよ!」と言うと女たちは一目散にその場から逃げて退散していった。