第18章 許さない
ーーファンの女の子視点ーー
「ねえ、あいつどうする?昨日も結局部活出て涼太にくっついてなかった?」
「てか…昨日邪魔したのバスケ部の主将だって。邪魔さえなければ病院送りにできたのに…!」
「じゃあ…私にいい考えがあるんだけど…」
学校校内の階段付近であのムカつく女、水瀬聖知の話をしていた。
バスケ部の主将が来なければ怪我させて病院送りにできるはずだった。
あの女、懲りずにまた涼太に色め使いやがって…!
「何?いい考えって…」
「まず、涼太の名前を使ってあの女を呼び出して…ほら…この学校の端に使われてない倉庫あるじゃん?飢えた男を使って犯させて、写真とか動画撮ってSNSとかにアップしない?」
「へえ〜面白そう!いつやる?」
「今日の放課後とかいいんじゃない?さっきあの女の写真隠し撮りしたやつ送ったらOKだって。」
「ここまですればもう学校来なくなるんじゃない?
写真とか動画あれば脅せるし一石二鳥じゃん!」
待ってなさいよ、水瀬聖知…
飢えた狼たくさん用意しておくから。
もう、泣いても許さないから…
スマホをポケットに入れると放課後が楽しみすぎて教室に戻るとあの女が座っているのを見てほくそ笑んだ