第3章 海常高校
翌朝--
「笠松さんか…」
さっそく…打って見よう…
これで…送信っと…
「何してるんすか?」
涼太が私の顔を覗きこむように身体を乗り出してきた。
「な…なんでもないよ…」
昨日の出来事は誰にも話してない。
恥ずかしいし、おおごとにもしたくなかった。
「聖知っち…今日部活ないっすよね?どっかいかないっすか?」
「今日もでしょ?私…ちょっと行くとこあるから…」
「どこ行くんすか?」
「サボリ魔の涼太には教えません。」
「聖知っちー意地悪言わないでほしいっす」
涼太は甘えるような声を出して私の行き先を知りたがろうと詮索してくる…
言ったら絶対についてくるから言わない…