第2章 愛しい人 (↑晃牙side)
ドリフェスが終わってあんずも仕事終ってんのか…?
ライブ時の衣装のままあんずを探す
流石にアチ〜よ…
外に出たら日が落ちて暗くなっていた
涼しい夜風にあたる
なんとなくあの木の下に向かう
メシ食ったのも…
あんずにキスしたのも…
あんずがこの衣装を作っていたのも…
近くまでくると、人気のないその場所に
珍しく誰かいる…
リッチ〜か…?
「帰ろう…家に…」
あんずじゃねぇか…
帰るって…なんだよ…本気か…?
でも…
会えて嬉しいんだよなぁ…
「俺様はテメ〜に何か伝えたはずなんだけどよぅ…
このまま帰って、
何もナシって事か…
喧嘩でも売ってんのか…♪」
あんずに会うだけで
こんなにも嬉しくなんなんてな…
「で…
あんずの返事は何なのか
俺様は聞いてもいいんだよな?」
あんずは暗闇でも分かるくれぇに
顔が赤くなってやがる
期待してもいいんだよな…?
「私も晃牙くんの事…
好きです…」
そんな顔すんなよ…
もっと好きになっちまうだろ…
俺様は堪らずあんずを抱きしめた
「よかった… もう逃がさねぇ…」
俺様はこれからもあんずにせいで
調子が狂いそうだな…
ほら…
こんなちっせぇのに
俺様に抱きついてくれるからよぉ…
わけわかんねぇだろうが…♪
好きで好きで堪らない
〝愛しい人〟の温もりを感じながらーーー
┈┈┈┈┈愛しい人 end┈┈┈┈┈┈