第15章 電車
「はぁー…」
練習が終わって今は帰りの電車
今日は一段と疲れた気がする……
あー…眠てぇ
しかも満員電車…キツイわー
「…ん?」
あそこにいるの…愛生じゃねぇか?
そうだよなー…方向一緒だもんな
気まずいっていうか…
いや、さすがに話しかけたりはしないけどよぉ
『ッ……』
あれ、なんか愛生のようす変じゃ…?
満員電車で酔った、って感じじゃないけど…
こんなような顔前にも見たことあんだよな……
確かその時も一緒に電車乗ってて…
まぁその時は付き合ってたから一緒に帰ってたんだけど
そしたら…
…!!!まさか…
「ちょっとすいません」
人ごみをかき分け愛生の近くへ行く
…!やっぱりな…
「やめろよ」
「!」
『ッ…!』
前も…そう、愛生は痴漢にあってたんだ
んで案の定愛生の後ろに立ってたやつが痴漢してた
そして俺はその男の手を捻りあげた