第2章 第2章その瞳『幸福』
それから二ヶ月後。
「火遁!業火滅却!!!」
勢いよく口から出した炎は湖を覆い尽くすほどの大きさで、みているとこちらが熱くなるほどの熱だ。
すっと印を崩すと、炎はゆっくりとなくなる。
「…すごーい!これが火遁!!」
「それもこと術は上級忍術だ。
はっ、お前にこれは無理だろう。」
そう言うのは髪の毛を後ろで縛っているマダラだ。
子供は嫌いそうに見えるが、こう見えて面倒見がいい。
「まったく…。火遁を覚えたいなんて、お前水遁系だろう?」
そう。マダラも被害者。
誰に聞いたのやら、千は急に「火遁を覚えたい!!」とマダラにせがみ、ほぼ無理やり修行に付き合わせた。
(水タイプの人間が火遁なんて…バカなのかこいつは…)
マダラは熱心に印を覚えている千をみて呆れながら心で呟く。
水遁なら土遁とゆう仕組みがあるのだが、千はそれさえも超えて難易度が高い術を熱心に覚えようとしている。
(しっかり言った方がいいか…)
マダラはため息をつき、千の肩に手をおく。
「千、お前に火遁は無理だ。」
「やらないとわからないよー?」
「やらないとってな…」
まぁ無理ではないかもしれないが、さすがに真逆とゆうか…。
マダラは諦め、「ならやってみろ。」と言った。やらせて出来ないことを知ればきっとやめるだろう。
後ろに下がりゴロンと草はらに寝っ転がった。
「火遁!業火滅却!」
と高い声が聞こえてきた。
無理無理。マダラはフフンと笑い目を閉じる。
が、ゴッという音が聞こえ、慌てて飛び上がった。
目の前には、千の姿と赤い炎。
自分よりも炎の範囲も狭いが、とても熱い。
呆気にとられていると、炎がすっとなくなり、千が騒ぎ出す。
「やったー!できたー!」
「………」
千はマダラに駆け寄り周りをグルグル回る。
「ぎたよー!」と嬉しそうに騒ぐ。
驚きだ。水遁系なら業火球が精一杯のはずが、ここまで…。
「お前…どんなチャクラしてる…」
「??」
マダラは「まぁいい」と言って、その気になったのか他の火遁の術を教えてきた。