第4章 夏は......
業side
美雨が鷹岡と戦って体力が尽きたと聞いて急いで来たけどそこには、赤い瞳の美雨はいなかった。
紫色の瞳をした美雨だった。
業「なにがあったの?」
渚「戦闘の前に美雨ちゃんの目がいつのまにか紫色になっていていつもの美雨ちゃんじゃなかったんだよ。戦闘の時には、別人ですごい強くて圧勝したけど体力が尽きたらしくて立っていることも辛かったみたい。」
俺の腕の中で眠っている美雨。
烏間先生に聞くと暗殺の才能があると言ってた。
本当は暗殺の才能なんてないよね?
あったとしても俺の考えは変わらないけどね。
業「!?」
少し気がついた。
美雨のお腹が少し出ていて青くなっているところがある。
俺は、口で体育着を少し捲るとアザが出てきていた。
しかも蹴られたアザに近い。
業「渚くん。なんか隠してない?皆もさぁ。」
渚「別に隠してなんか。」
業「じゃあこのお腹のアザはなに?」
烏間「すまない、カルマくん。美雨さんがどうしても言うなと言ってな。心配させたくないから。って言うから。」
業「美雨は優しいからね。でも次は、言ってよ。拒んでもさ。」
俺は、保健室のベットに美雨を寝かせた。
アザのところは少し薬を塗っておいた。
そしてベットから離れて教室に戻った。
美雨が嫌いだからじゃない。
でも起きてから俺がいた場合。
美雨は、俺に甘えて俺の理性が保てなくなるから。
俺が教室に戻ると。
渚「カルマくん。」
業「渚くん。美雨が危ない時、拒んでも助けてあげてよ。俺がいない時にさぁ。渚くんなら信じられるから。」
俺がいない時や俺が無理なときは、渚くんに託した。
美雨だけは危険な目に合わせたくないから。
そして全部の授業が終了した。
俺が保健室に行って白いカーテンを開けるとそこには、美雨の姿は無くてベットだけがあった。
俺が全体を確認していると後ろからギュッと抱き締められた。
向くと美雨がいた。
業「美雨?」
貴方「カルマ。会いたかった。」
業「ごめん。一人にして。」
抱き締めると美雨が甘えるようにすり寄ってきた。
可愛い。
やっぱり俺が傍にいないと。
絶対に守るからね。
信用してよ。