第4章 夏は......
そしてある日の体育の時間。
カルマと一緒に格闘をやっていた。
業「ねぇ。美雨。」
貴方「どうしたの?」
業「こんなことを言うのも俺らしくないけどさ。言わないと美雨が嫌うんじゃないかって思ってて言わなかったけど。聞いてくれる?」
貴方「うん。大丈夫だよ。私は、どんなカルマでも受け止めるから。」
業「俺さ。いつも思うんだけど。美雨が人気なのは、明るくて気配りもうまくて親切で優しくて裏がないからだと会ったときからわかってた。でも、それで他の男が美雨に恋心を抱くとそいつを殺したいくらい恨んで告白をさせないように裏で潰してきた。そんなに美雨は、俺を束縛しないのに俺だけが美雨を縛って嫌なやつだなって思ってた。こんな俺でも隣に居てくれるのかなって。いないよね。」
カルマの顔が暗くなる。
やめて。
私は、暗い顔のカルマを見たくない。
私に話してくれたのは、信じているから。
だからそんなことでカルマを嫌う私じゃない。
カルマは、私に背を向けてしまった。
そして私から離れていく。
離れないで。嫌だ。嫌だ。
私は、走ってカルマの背中に抱きついた。
するとカルマは、首だけ捻って私を見た。
貴方「カルマ、大好き。愛してる。私は、カルマに縛られたっていい!殺されたっていい!監禁したっていいから!カルマ、離さないでよ。私は、暗い顔のカルマを見たくない。」
私は、泣きそうになっていてその溜まった涙が落ちると次々と私の頬に涙が伝って落ちる。
業「!?美雨、ごめん。泣かせるつもりじゃなかった。ごめん。」
貴方「許さないよ。カルマが約束してくれるまで。」
業「約束って?」
貴方「私の居場所は、カルマの傍。私から離れないで。」
私は、抱き締めるのをやめて顔を伏せて両手で顔を覆って泣き出した。
すると温かくなった。
私は、手を離すとカルマを見上げた。
私を抱き締めてくれるカルマ。
業「分かった。約束守るから。俺の約束も守って?俺から離れないでね?」
貴方「うん。離れないよ。大好きだよ。」
抱きつくとカルマは、私の頭を撫でてくれた。
泣き止むまで。
泣き止んでからまた格闘をした。
私とカルマで力を合わせて烏間先生を相手に対殺せんせーナイフで襲いかかった。
見事な連繋で二人のナイフが烏間先生に当たった。
勝利。