第1章 このお話に登場する主人公と世界について
≪アダムとイブについて≫
※この情報はこの世界の機密事項です。一般市民に混乱を招くような内容を記載することを禁じます。
遥か昔、この国の制度が複雑で戦争も行っていた時代にアダムとイブという少年少女がいました。彼は禁断の恋をしていましたが二人はその戦争により引き離される運命に出会ってしまいます。そうなる前にアダムは自分とイブに魔法をかけます。
自分が死んだとき、同じ魔法をかけた人物も一緒に亡くなるという黒魔法でした。
しかしそれは今となっては禁断の魔法で、この世界では禁断魔術として現在は使用した者は【死罪】が与えられ、被害者も巻き添えを喰らってしまいます。
そんな残酷な悲劇を、作家・谷地円はそれを御伽噺にし、子供向けの絵本として出版しました。
現在、「アダムとイブ」は皆のよく知っている御伽噺、昔話として知られていますが、高齢の国民や真実を知っている者たちは複雑な気持ちでいるかもしれません。