第6章 買い物
そうして俺が暑さに耐えている時に最近よく見る髪が目に入った。
(あれは…みゆ?
あの髪の毛の長さ、あのぴょんぴょんした歩き方。
あの身長…。
みゆではないかっ!
こんな姿見られたらそれこそ顔を合わせられない。
あ、やばい目が合った…。
ブラザー達は気づいていないようだ。
童貞なんて、バレたら恥ずかしすぎる(既に知っている。)
こんなの兄弟でやってるのがバレたら(何回も見ている。)
たくさんの不安が頭の中に浮かんでくる。
いや、みゆは不思議ちゃんだから大丈夫という可能性も無くは無いぞ…
でも何故だかみゆは俺達の見分けがつくようだ。
だから目が合ったのが俺だってバレてるよな…。)
そう悶々と考えてる間にみゆが消えていることに気づく。
彼女はすぐ側の草むらにいるというのだが気づく筈もない。
(もし見ていたらどうしようか…そう、そうだっ、カッコイイ俺を演じればこんな姿でもごまかせるかも知れない。)
それが仇に出るとは知る由もないカラ松は役者に既になりきる用意をしていた。
だが、この暑さだ。
そんなに早くいつもの喋り方ができるわけが無い。
言葉の間にあー、とかえーっと、とかが入ってしまう。
ヘマを出来ないという緊張もあるのか更にそれが酷くなっていった。