第5章 銭湯
「ん、んん?あ、れ?カラ松くん…?」
二人して寝てしまったみたいだ。
季節はまだ五月位?やっぱり夜は寒い…と思ったら、私の方にはカラ松の羽織っていたジャケットがかけられていた。
対するカラ松はタンクトップのまま私に寄りかかって寝ていた。
寝顔でも眉毛は凛としていて、整った顔立ちはそのままだ。
「かかってるってことは先に私が寝ちゃったのかな。」
そうそう。おでん食べてなんかお酒たくさん呑まされて、それでカラ松に公園まで連れてきてもらってお話…
「あっ、やば、凄く恥ずかしいこと言ったかも…」
素の方がとか言った記憶が曖昧だか残っている。
あぁ、酔ってたからってなんてことをあぁー!!
いつもいつもやってしまう…
「んん、みゆ…?起きたのか?」
「え、あ、うん!もう、元気だよ!ありがと」
カラ松は寝起きが弱いから。眉間にシワを寄せて険しい目つきだ。
ジト目って言うのかな、たまにはこういう顔もカッコイイと思う。
「…て、えと、ジャケットありがと。助かりました」
そうそう。返さなくちゃね。
「ん?あぁ、いいんだ。家の前まで羽織っていて構わない。なんせ夜は冷えるからな。」
そう言って私の頭にポンと手を置いた。
こういう仕草はお兄ちゃんって感じだな。
ちょっとからかいたくなるよね。
ジャケットの袖に腕を通した。やっぱり少し…というか、結構大きい。
「か、彼シャツ!なんてね」
立ち上がってカラ松の前に仁王立ちしてそう言う。
すると一瞬ポカーンとした顔をした後に顔を手で覆った。
「これだからみゆは…」(ボソッ
「な、何かごめんね!?」
やってたらこっちが恥ずかしくなってきた。
からかうつもりがこっちが照れてどうするんだよぉ〜。