第4章 お出かけ
よし。三分前。間に合って良かった〜
でも、既にカラ松は駅前で待っていた。
(その服装目立ちすぎだなwそこがまたいい!!)
カラ松はソワソワしたように足を組んで待っている。
可愛いな。
「ごめん、その、待たせちゃった」
「フッ…別に構わない。女の子を待つのが男の役目だ。」
サングラスをかけ直しながら笑う。
様になるのがまた不思議だ。
「えと、今日はどこに行くの?」
「そうだな…海なんてどうだろうか。春の海は落ち着いていてまたすてきだ。静かなところがまた、俺達に似合うだろう。」
「海!行きたい!」
「じゃあ電車に乗って行こうか。」
今日は日曜日。だから人も沢山いる。
都会の駅と同じ位混雑している。
目を話したら迷子になるような…
「みゆ、ちょっと待っていてくれ。切符を買ってくるな」
「え、あ、ちょっ」
待ってっていう前に行っちゃった。
何だあれ。スパダリかよ。
あ、お金払い忘れちゃった。
来たらすぐに渡さなくちゃ。
カラ松の背中が人に紛れて見えなくなる。
どんどん進んでいくのを見るとやはり人混みには慣れているようだ。
戻ってくる時も少しの隙間をぬいながら帰ってくる。
「よし。俺が導いてやろう。」
「え、お金渡すね、」
「きにしなくていいんだ。この位払えるさ、なんせVenusが俺に微笑んで収入があったものでな」
パチンコにでも当たったのかな。
あの後行ったのかな、夜遅くに。
それとも前に当たったのかな。どっちにしろギャンブルだね。
「じゃあ、行こうか。」
「え、あっうん!」
そう返事をするとカラ松は私の腕を掴んで人混みのなかを歩いていく。
ちゃんと私がぶつからないようにしてくれる。
手がホントに男の人って感じで緊張する。
離れそうになっても握り直して離さない。
カッコイイ。
「この次の電車にのるぜ」
すると、手を繋いでいる事に気づいたのかごめんと言って話されてしまう。
温もりが無くなって寂しくなった手を自分の手で握った。
「気にしなくて平気。人混みを掻き分けてくれたのカラ松だもん。」
「え、は、はは、そうか」
珍しく顔を赤くして頭を掻く。
痛さのかけらなんてどこにも無い。
かっこよさと可愛さを伴ってるって凄いよな…