第6章 XXXXXXX回目のやり直し。
浅黒い天井と、男の息遣い、子宮の痛みに声が出る。それを興奮の足しにした男に激しく突かれる。
初めての日、怖くて痛くて泣きじゃくった。
誰も助けてはくれなかった。
髪を染めるときの様に、黒く塗られる感覚が身体中で感じた。
今はもう何も思わない。
ただ、されるがまま。
忍びなんてめったに来ない、来たところでとも思う。
旦那様が助けに来てくれると思った初日が遠いい日に思えた。
ふと、窓の外にめをやるとプレゼントを抱えた女の人が行き交う。あぁ、そうか、今日はクリスマスか。
今年のクリスマスもさんたさんは来てはくれなかった。
来年も生きていたら、サンタさんを待ってみよう。
━━━━━━━━
違法営業として摘発され、解体された女の子。
私はここに来るときに微笑んでいた、私を自分の犬と勘違いしていた女の人の腕の中にいた。
必死で走る女の人の顔を見て自分が人の姿を保てなくなっていたのだと理解する。
裸足だろうに俊敏に走る姿を見て、あぁこの人は忍なのだと理解する。
もう少しだから、お願い死なないでと泣きじゃくるのをこらえる姿を見て私は心がじわりと暖かくなる。
そんな事を願ってくれる人が居るなんて思いもしなかった。
外の世界はこれだから、素晴らしいと美しいと思えてしまう。