第11章 自分の気持ち
蛍は案の定イチゴ系のケーキをお皿にいっぱい乗せている。
あたしは色々と選び席に着いて食べ始めると
蛍はいつもより可愛い顔で。
ついスマホで撮影してしまった。
あまりにも可愛かったから
「ちょと…消してよ…。」
「いいじゃん。思い出だもん!誰にも見せないし!」
そう思い出だ。大事な思い出だから一枚くらい許してほしい。
蛍はもう写真に興味が無くなったのか
パクパクとケーキを口に運んでいる。
あたしも負けじと食べて
お互いに二回目を行ったけれど
流石にケーキはもう食べれないので
アイスやプリンにしておいた。
蛍も満足するまで食べたのか
飲み物を飲みながらまったり話をしていると
蛍がガサガサとバッグからさっきあたしが取ったマスコットと
百円ショップのシールが貼ってある袋から
イヤホンジャックを取り出し器用に取り付けると
スマホにそのイヤホンジャックを差し込んでくれた。