第11章 自分の気持ち
その日部活で大地さんから決定的な事が言い渡された。
中間テストで赤点取った奴は試合に出さない
と言われ
田中さんノヤっさんは悟りを開いた顔になっていた。
と同時に、
日向と影山は真っ青な顔になり蛍にお願いしていた。
断る蛍に仲間なんだから協力してあげよう。
と一緒に説得して。
やっと蛍から承諾を得て、
どこで勉強会するかで揉め
結局あたしの家を提供することになった。
たしかにあたしの家なら都合はいい。
誰も居ないから。
リビングには二人暮らしには似つかないほど
大きなダイニングテーブルもある。
そして、勉強会当日
皆でお菓子と飲み物を各自で買い家へ向かった。
お邪魔します。
と皆が口々に言うのに、散らかっているけど、どうぞ
と最近部活が忙しく家事を手抜きしている部分はあるから
普段より確実に散らかってはいる。一応掃除は毎日しているけれど…
勉強を始めて二時間、そろそろ皆疲れてきただろうなと思い
おやつにしよう
って言うと日向は嬉しそうに元気になった。
それを見て、蛍が
「誰のせいでこうなってるのか、わかってるワケ?」
と嫌味を言っていけど。