第6章 君の左側
今日、朝練の時に潔子さんから放課後の部活が休みだと言われた。
体育館の補修があるらしくてと。
久々に放課後に部活がないなぁと思いながら、
15分休憩で友達にその話をしたら
昼休みに女の子みんなでショッピングしたりしよう
ってなって。
こっち来て友達と遊ぶのなんて無かったから
二つ返事で承諾した。
放課後始めてくる繁華街…、
こんなところもあるんだなぁと思いながら
みんなと可愛いモノ探しをしていたら
一人の子が
「Fateがあいてるよ!!」
と言うとみんながきゃあきゃあと騒ぎ、
真っ赤なレースカーテンに黒のカーテンの怪しいお店に入っていった。
あたしも恐る恐る入ると、
そこにはアクセサリーが沢山置いてあった。
アクセサリーショップなんだぁ
と安心しながら、
みんなは真剣にアクセサリーを吟味しながら、
そこの中性的な…なんとなく天使の様な雰囲気のオーナーさんらしき人にアドバイスをもらっている。
あたしも皆にあわせながら、ちらちらと見ていたら、
素敵なチョーカーが目に入った。
本気で欲しいなと思い値段を見ると7千円…。
ちょっと今月は厳しいなぁ。
蛍にプレゼント買ったのもあるし…
と思い今日は諦めようと元の位置に戻したら、
そこのオーナーさんが、
「そのチョーカーと君は縁があるよ。縁がつながれば…君の所にそのチョーカーはいくよ。」
とよくわからない事を言われ、
少し不信に思い、
はぁ、そうですか…
とだけ言ってその人から離れた。
みんなも気にいるものや、
オーナーさんからのアドバイスや、
予算が合わなかったらしく買わずに出てきた。
そこの話を聞くと都市伝説的な話を聞いた。
気に入った縁のあるあそこのアクセサリーを身に着けると
幸せになれる
だからみんな真剣だったのかぁ。と納得しながら、
でもあそこのお店もそんな噂があるんだから、
普通いろんな人に縁があるよって言って売るよね…
それを売らないって事はそれなりに信憑性があるのかな?
とも思った。