第4章 それを日常にしたい
帰り支度に手間取ってしまって大分遅くなってしまった。
もう蛍達は帰ってるだろうな…。
一緒に帰る約束をしていた訳ではなかったし。
トボトボと校門近くに差し掛かると
「あっ!ツッキー!由佳ちゃん来たよ!」
グッチーの明るい声が響くと
「山口ホントうるさい。」
蛍の呆れた様な声がする。
「二人とも待っててくれたの…??」
「別に…山口が待ってようってうるさいから…」
蛍はぼそりと言った。
「ごめん!ツッキー。でも三人で帰った方が楽しいし、由佳ちゃんも危なくないし!」
グッチーは相変わらず楽しそうに笑っている。
「二人ともありがとう!」
今日も三人で楽しく下校した。
別れ際も
「また明日ね!」
「またね…」
「また明日の朝ね!」
で終わって。