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【WJ】短編 -2-

第11章 【裏】見えない優しさ/ナッシュ・ゴールド・Jr


 癖の強い英語で、言葉の全てを理解する事は出来なかったが、Jabberwockに負けた腹いせに、私を痛めつけると言ったような内容だった。それを聞いて自分がどうしてこんな所に連れて来られたのか、彼等の目的が何なのか理解する事が出来た。そして、自分が今からどんな目に遭おうとしているのか…。怖くて、泣きたくて堪らなかったけど、こんな奴らに涙を見せたくない一心で、ただただ、その恐怖に耐えた。
 後ろ手に手を縛られ、不意に伸びてきた腕を振り払う事も出来ず、乱暴に肩を押され、私はそのまま床に倒された。


「…っ!」


 痛みと恐怖に体が支配されていく。下賎な笑い声を上げ、私にのしかかってきた男から逃れようと必死に足を動かしたが、唯一自由だった足は二人の男に抑えられた。


「やだ…!ナッシュ!ナッシュ…!」
「The help does not come even if I cry so much!(どんなに泣いても助けは来ねーよ!)」


 服を破かれ、露になった肌。ナッシュじゃない男に露になった肌を撫でられ、悔しくて、悲しくて、堪えていた涙が一粒零れた。ポケットからナイフを取り出すと、下着を中心から切られた。そして伸びてきた手は、乱暴に私の胸を弄った。痛みと不快感が同時に押し寄せ、私は何度もやめてと、イヤだと叫んだ。けど、彼らはそれを聞いて笑っていた。


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