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執事とお嬢。【R-18】

第2章 ご褒美。


「それでも連れていきます。それが私の仕事ですので」

むー……。
みねに迷惑は掛けたくないけど……でも、やっぱりいや。

「お嬢」

そんな困った顔で見ても、いやなものはいや!と顔を逸らすも、やっぱりちらりと見てしまう。

「仕事……」

「お嬢?」

あれ?今私、何を言おうとした?
仕事だから私と一緒にいるのって言おうとした……?当たり前じゃない。仕事じゃなきゃみねは私といてくれない。だって、私の執事だもの。

「何でもない。……みねなんか嫌い」

そう言って、木から離れる。
ただの八つ当たりだ。
よくわからない自分が嫌になっただけで、別にみねは悪くない。

「私はお嬢のこと好きですよ」

「きっ、きら……きら……………好きぃーーーっ!」

みねにぎゅっと抱きつく。
やっぱり、みねの匂いはすごく落ち着く。

「三時間、ちゃんと頑張れたら、明日はお出かけしましょうか」

その言葉だけで、私の顔がぱあっと明るくなるのが自分でも分かる。

「と言っても、お嬢の新しい服を取りに行くだけですが」

「行く!行く行く行く!みねとデートする!!」

だったら三時間くらい!
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