第13章 貴方に有難うの言葉を…(完)
「最低な野郎ですねィ、アンタらは」
《<……!?>》
そんな声と共に私達の前に現れたのは…
「総悟…」
幼馴染の総悟だった…。
<ちょっ、ちょっと!? ここは女子トイレよ!!>
「それがなんなんでィ?」
《なにって、男子である沖田くんが何で堂々と女子トイレに入って来てるのよっ!!》
「俺はただ、華菜がトイレからの帰りが遅いもんだから心配で来ただけなんで気にしないで下せィ」
総悟は淡々とそう言葉を紡いだ後、
私の手を掴んで歩き出した。
そんな総悟の行動に
私をイジメようとしてた女子達は
呆然としながら私達が去るのを見ていた。