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【彩雲国物語】彩華。

第11章 才華。


 大粒の涙がぼろぼろ降ってきて、馬鹿者、すまぬと繰り返す。
 あぁ、と心の中で理解して抱きしめる。
 
 「⋯寂しかった」
 
 その言葉で情けなく、なんという罪をこの人に被せたのかと。言葉を飲み込む。
 「えぇ、申し訳ございません⋯」
 
 そこには六人の侍女の死体、姫様の酷く窶れ涙を流した跡。
 「千代」
 「はい、お側におります」
 
 
 
 
 
 瑠花の屋敷に新たに結界が張っていると知られるのは戩華が栗花落に訳の分からぬことを言い捨てる二週間前。
 
 
 
 
 
 

 羽羽を簀巻きにして瑠花の邸の前に来ていた。
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