第1章 【家康】私の知らない君と、俺の知らない君
~おまけ~
「あぁ!誰だよ!家康の部下に、そんないい男いたか?」
俺を差し置いて、とぶつぶつと呟く政宗。
「花蓮があんな風に駆けだすなんて…悪い男じゃないといいんだが…」
と、こちらも心配そうに顔を曇らせる秀吉。
「気になるな…光秀、早々に調べて俺に報告しろ」
信長は、気に食わない、とも言いたげな顔で
光秀に命を下す。
あれから数日。
浪人たちは無事捕らえられ
今は家康は今回の件の事後処理にあたっている。
しかし、安土城の武将たちの関心は
家康の日々の報告ではなく、もっぱら花蓮だ。
家康の部下の斥候隊が襲われたと聞いて、
真っ先に駆けだした花蓮。
きっと家康の部下に想い人がいるのでは…?
というのが彼らの見解だ。
「おい、三成。お前なんか訳知り顔だな」
観察眼の鋭い光秀は、
いつもとは違う三成の雰囲気を敏感に察知する。
皆の視線が注がれる中、
三成はふわりと微笑んで…
「ふふふ。皆さんには内緒です」
~fin~