第1章 【家康】私の知らない君と、俺の知らない君
野草のちくちくとした感触が
頬にあたり、目を覚ました。
目の前には、見慣れた顔が...。
長い髪は柔らかく頬にかかり、
その顔を半分隠す。
普段はよく紅いとからかわれる
その顔も、今日はやけに青白く見えた。
自分が身じろぎしたからだろう...。
相手も、その長いまつ毛を揺らし、
目を覚まそうとする。
え、でも、これって...。
✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨
意識はまだ半分夢の中だが、
抱き寄せられている暖かさを
腕に感じた。
しかし、衣擦れの音と肌寒さで、
相手が自分から身を離したのを知る。
(そう言えば...
起きないと...)
「う...」
見上げると、よく馴染んだ顔が
自分を見下ろしてる。
しかし、その瞳はこれでもか
と言うくらい見開かれていた。
緑色の瞳...。
色素の薄い黄色がかった髪が、
雨を含んでいつもより
重たげに顔に張りついている…
あれ?
俺...なんで...
...
......
.........
「「なんで!私(俺)が!?」」
起き上がった2人は、同時にそう叫んだ。