第6章 王者、秀徳高校
「私と真太郎は、昔からの"幼馴染み"なの」
「お、幼馴染みだぁ!?」
2人の関係を知った火神は、軽く驚いたが、先程の呼び捨てにも納得がいった
「フン、そう言う事のだよ。先程言っていた雪辱戦(リベンジ)も、随分と無謀な事を言うのだな」
「あ?」
「その先輩から、何も聞いてねーの?」
会話に割って入った高尾は、続けてこう言った
「誠凛は去年、決勝リーグで三大王者全てに、トリプルスコアで、ズタズタにされたんだぜ?」
「…………」
「息巻くのは勝手だが、彼我の差は、圧倒的なのだよ。仮に決勝で当たっても、歴史は繰り返すだけだ」
冷たく言う緑間に、舞花は